日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で役員候補選挙の投開票を実施。

 現職の八角理事長(元横綱北勝海)が、4期連続で当選した。しかし喜びの声はなく「まだ候補だから評議員会が終わってからお答えします」と、多くは語らなかった。3月26日の評議員会の承認をへて理事10人が決まり、その10人の互選で理事長が決まる。八角理事長の続投は確実だが、課題は山積みだ。昨年九州場所中に、元横綱日馬富士関の傷害事件が発覚して以降、対応なども含めて相撲協会は、世間から厳しい目で見られていた。その中で、十両大砂嵐の道交法違反(無免許運転)容疑や、14年秋に起こった春日野部屋の暴力事件が初場所中に明らかになり、さらに世間からは批判の声が大きくなっている。事態の収拾はもちろん、再発防止策などやるべきことは多い。