貴乃花親方(45=元横綱)が7日、出演したテレビ番組で亡き父と兄花田虎上氏について言及した。この日放送分のテレビ朝日系「独占緊急特報!!貴乃花親方すべてを語る」に出演。

 初代貴ノ花の父花田満氏が05年に亡くなってから今年で13年が経つ。「親父の分け身といいますか、化身じゃないですけど、そんな気持ちがしますね。親父が姿を変えて、私の中に入っている。そんな感じがしますね。力士になれと言って育てられた訳でもないが、なぜか細胞の一つ一つ隅々に組み込まれているような」。続けて「(父の存在は)宿命だと思うんです。逆に考えると親父の存在がなかったら、今も心の中に生きていますが、姿は見えないんですけど、(父の存在がなければ)宿命に挑む必要はないかもな」と感慨深く話した。

 映画の山本晋也監督(78)がインタビュー中に「本当はお兄ちゃんとも仲いいんでしょ」と兄花田虎上氏の質問を投げかけられると苦笑い。「仲がいいというか、そこは相撲に対するそれぞれの個性ですから。それぞれ生まれ持ってしまった宿命というものがあるのかもしれない。大小関わらず」と受け応えた。