日本相撲協会は11日、元横綱日馬富士関の暴行事件について「当協会の危機管理委員会が、昨年11月30日、12月20日、12月28日と3回にわたり発表したとおりです」と報道各社に向けて文書で発表した。この時期に調査結果の正当性を改めて主張した理由に関する記述はないが、貴乃花親方(元横綱)が危機管理委の発表と、被害に遭った弟子の貴ノ岩の証言が食い違うと、7日以降に放送されたテレビ番組などで発言したことが要因とみられる。

 貴乃花親方は7日のテレビ朝日系の番組で「協会が発表することと、私が思っている真実と報告、回答してきたことは違いがある」などと発言し、貴ノ岩が軽傷であるように協会が発表したことに反論した。週刊誌や8、9日のフジテレビ系の番組でも同様に協会の発表内容に異論を唱えた。

 芝田山広報副部長(元横綱大乃国)は「訂正することはなく調査結果は真実と伝えたかった。一親方がテレビで相反する内容を…」と説明した。