大相撲の元十両で西三段目13枚目、琴弥山(34)=本名中倉幸基、島根県出雲市出身、佐渡ケ嶽部屋=が春場所14日目の24日、最後の取組を終えて現役引退を表明した。断髪式は4月に島根県出雲市で開く予定。

 琴弥山は1999年春場所初土俵。突き、押しを得意とし、2013年名古屋場所で新十両昇進。所要85場所は史上4番目のスロー出世だった。十両在位は通算2場所。「首や足首のけがで苦しかったが、完全燃焼した。我慢することの大切さを相撲界で学んだ」と話した。