6場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、約3カ月ぶりに観客の前で相撲を取った。

 12日、埼玉・草加市で行われた春巡業に合流し、稽古では先場所十両優勝の佐田の海を8勝2敗と圧倒した。取組は先場所優勝の横綱鶴竜に敗れたが、途中休場した1月の初場所以来、観客の前で相撲を取り「気持ちよかった」と笑顔。夏場所(5月13日初日、両国国技館)の出場は明言せず「15日間しっかり戦えるように、心と体を鍛錬していきたい」と、慎重に話した。