関脇経験者で東幕下14枚目の豊ノ島(34=時津風)が、今場所の6番相撲に登場。同10枚目の若元春(24=荒汐)に突き落としで敗れ連敗。星を4勝2敗とした。

 残り3連勝なら関取復帰だった、2日前の全勝で迎えた5番相撲で敗れ、悲願はお預けとなっていた。気を取り直して臨んだこの日も、前に前にの相撲で左を差すと迷わず前進。最後の土俵際の詰めで「あと1歩、足を出せるか出せないかの差」(豊ノ島)が出て、逆転の突き落としを食らった。

 5番相撲の黒星は、相当のショックだったと思われるが、この日の一番を見る限り、尾を引かず切り替えて土俵に上がったようだ。負けたとはいえ「前に出ての負け。引いて負けるより、前に出ての負けの方が悔いは残らない。次につながらないわけじゃない」と前を見据えた。最後の7番相撲に勝って、来場所の番付を1枚でも多く上げたいところ。「4番と5番(4勝と5勝)では違いますからね。クヨクヨしないで最後、いい形で締めくくりたいですね」と、白星で今場所を飾るつもりだ。