大相撲春場所で42度目の優勝を全勝で飾った横綱白鵬(34=宮城野)が、右腕を筋断裂していたことを明かした。

春巡業は31日、三重・伊勢市で始まり、伊勢神宮で奉納土俵入りを行った後に、春場所千秋楽で痛めた右腕の状態について説明。場所後に診断を受けた結果、上腕部の一部が断裂していたという。突っ張りやまわしを引きつける動作に影響はないというが、力こぶをつくるように肘関節を曲げて上腕二頭筋を収縮させると「違和感があるね」と顔をしかめた。全治は未定。手術する選択肢もあったが「時間がかかってしまうから」と、安静にして回復に努めるという。

神宮会館内の相撲場で行われた幕内力士トーナメント戦士権も休場した。今後の巡業も土俵入りは行うものの、相撲は取らない見込み。