大相撲春巡業が13日、神奈川・藤沢市内で行われ、新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)が調整を本格化させた。

巡業初日から四股などの基礎運動にとどめていたが、この日から相撲を取る稽古を開始。埼玉栄高の先輩、北勝富士(26=八角)らと計6番取って4勝2敗だった。「体を慣らしたかった。悪くはなかったけど今日だけで判断できない。今日はスタートみたいなもの」と、手探りの段階。頭をつけて、あえて長い相撲を取る場面もあった。「思い通りにいかないから」と、突き放して攻める展開以外も想定した。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)まで1カ月を切ったが「もう少し基礎が必要かな。もっと体を膨らませていきたい」と、焦らずに自身の状態を分析した。