佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で、祖父に元横綱琴桜を持つ東幕下2枚目琴鎌谷(21=佐渡ケ嶽)が元横綱朝青龍のおい、西幕下4枚目豊昇龍(19=立浪)との“横綱DNA対決”を制した。右を深く差してまわしを取り、猛然と前に出て寄り倒した。「投げられなくてもしっかり対応できた」とうなずいた。

父と朝青龍は現役時に幕内で15度対戦。その映像を見たことがあり、父に「相手を吹き飛ばすくらいの気持ちじゃないと負ける」と助言を受けていた。3戦全勝で勝ち越しに王手をかけ、新十両にも接近。「ここからが本番」と気を引き締め直した。

豊昇龍は土俵際では粘りを見せたものの「相手が柔らかかったです。力が伝わりにくい? そうですね」。2勝1敗となり「体の動きは悪くなかったけど、相手のことを考えすぎちゃったかな」とこぼした。