日本相撲協会は6日、秋場所(8日初日、東京・両国国技館)の15日間を通じて、人気ユーチューバーの「はじめしゃちょー」が懸賞をかけたと発表した。大相撲の懸賞に、ユーチューバーが登場するのは初。「はじめしゃちょー」と同郷の富山県出身で、同世代の前頭朝乃山の取組に15日間かける。

大相撲の懸賞は個人名では申し込むことができず、今回も「ハジメーン」という会社名での申し込みだった。今場所から1本あたり8000円値上がりし、1本7万円となった。15日間合計で105万円とあって、誰でも手軽にかけられる金額ではない上、土俵上で懸賞旗が掲げられている様子など、場所中に会場内を撮影した動画や写真を、ユーチューブやSNSなどに使用することは禁止と約束を交わしている。相撲協会の担当者は「懸賞旗は、はじめしゃちょーのものなので、旗だけを映像や写真で使うことはOKです。105万円は安くない金額なので、誰でもマネできるものではないと思います」と、制約が厳しいことと、金銭面からも、今後、ユーチューバーからの申し込みが殺到するとは思っていない様子だった。

また、懸賞の全体の本数は2113本で、昨年秋場所よりも175本減った。力士指定懸賞の本数は、トップが1場所での大関返り咲きを目指す関脇貴景勝で193本。126本の関脇御嶽海、113本の前頭遠藤が続く。また大関豪栄道は98本、小結阿炎は71本、横綱鶴竜は67本、大関栃ノ心は63本と、三役以上は軒並み60本以上だった。だが横綱白鵬は19本と、際立って少なかった。