大相撲の新関脇朝乃山(25=高砂)が26日、都内の部屋で朝稽古を行い、十両朝玉勢と幕下寺沢と相撲を取る稽古を行った。15日まで行われた冬巡業以来に相撲を取ったといい「今日は自然と体が動いた。巡業でいい稽古ができていたからこそ」と胸を張った。鋭い立ち合いから一気に寄り切るなど、11番取って体中から大粒の汗を流した。

2場所連続で2桁白星を挙げるなどして、上位で結果を出している。取り組み相手の顔ぶれは今場所も大きくは変わらないが「相手の頭の中には自分の右四つがある。それでも自分は絶対に右四つになりたいと思わないと勝てない」とマークは厳しくなるが、得意の型へのこだわりを口にした。

小結だった九州場所での11勝は「まぐれだと思う」。来年1月の初場所(12日初日、東京・両国国技館)に向けて「前に出るのが自分の相撲だが、この番付だと自分の相撲は簡単には取れない。まわしが取れなかった時の対策も考えないといけない」と技に磨きをかける。