大相撲の東前頭6枚目炎鵬(25=宮城野)が7日、NHK放送の「大相撲特別場所~テレビ桟敷へようこそ~」に、都内の部屋からリモート出演した。本場所再開となる7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて、現在は基礎運動を中心に調整を進めている。「毎日基礎です。四股、すり足、テッポウは欠かさない。先週あたりから当たるような稽古も始めている」。新型コロナウイルス感染防止の観点から、接触を伴う稽古は極力自粛しているが「(感染拡大)前みたいのような稽古はできないけど、7月場所に向けて今は基本(運動)に励んでいる」と話した。

外出自粛の生活が続き、自炊を始めた。この日も自粛期間中に自身が料理し、撮影した酢豚と中華風あんかけ丼を公開。料理の腕前は「めちゃくちゃ上がっている」と胸を張る。食事では好き嫌いの多い炎鵬。自炊を始めた理由について「体が資本なので食べるもの1つ1つが大事。好き嫌いが多いので、自分好みに(料理を)すれば食べられるんじゃないかと思った」と明かした。

史上初の無観客開催となった3月の春場所では、6勝9敗と5場所ぶりに負け越した。角界屈指の人気を誇る小兵は「春場所で初めて無観客を経験して、改めてファンの声援や周りの方の支えがあって力を出し切れると感じた」と、声援が響かない土俵を振り返る。7月場所も無観客で開催される見通し。「1日一番しっかり気持ちを込めて、皆さんに元気を届けられるような相撲を見せたい」。お茶の間の大相撲ファンに活躍を誓った。