横綱白鵬は、通算50度目のストレート勝ち越しを決めた。3年ぶりの顔合わせとなった前頭輝の突き、押しに、まわしを取ることはできなかったが、動きをよく見てはたき込んだ。取組後、報道陣から50度目のストレート勝ち越しと聞いた白鵬は「50回目ですか。いい響きですね」と、現在44度の幕内優勝回数を、大台の50度にすることを大目標としているだけに、うれしそうに笑顔を見せた。取組についても「できれば(まわしを)つかみたかったけど、輝関のうまさがあった。そのうまさを力でねじ伏せた感じかな」と、納得の様子だった。

全勝は新大関朝乃山と2人だけとなった。その朝乃山の今場所については「もう、新大関ではないんじゃないですか。2、3年大関として相撲を取っているような内容。『新大関』という呼び方が、ふさわしくない」と、敬意を表して成長を認めていた。