幕内最軽量92キロで人気力士の炎鵬(25=宮城野)がようやく初日を飾った。

竜電(高田川)を立ち合いから鋭い動きで翻弄(ほんろう)し、足取りを狙うなど攻めに徹して最後は送り出した。初日から4連敗と苦しんでいただけに「やっと勝てたという感じです」。

連敗中だけに気持ちを強く持った。「逃げたらダメだと思った。自分自身、弱気になっていた。勝つための心が備わっていなかった。弱い自分としっかり向き合った」。その思いを示すような攻めで、「ちょっとだけ前に踏み出せた」と話した。