関脇正代(28=時津風)が、東前頭2枚目北勝富士(28=八角)を押し出しで下して、序盤戦を4勝1敗で終えた。

北勝富士の低く鋭い踏み込みの立ち合いを受けて上体が起きたが、1歩も引くことはなかった。しっかりと前に出て右を差し、左で抱えながら最後は押し出した。4日目の照ノ富士戦で初黒星を喫したが「昨日の負けを引きずらなかった。負けた相撲は振り返らないようにした」と気持ちを切り替えて土俵に上がっていた。

昨年九州場所と今年の初場所で2場所連続優勝次点と気を吐いた。賜杯に届かなかった悔しさはもちろんあるが「自信もそうですし、その時の緊張感との接し方も分かってきた」と大きな経験となった。

優勝争いの行方はまだまだ分からないが、横綱不在の場所とだけあってチャンスは十分にある。「最近はやってなかったけど今はゲームをしています」と話すなど、リラックスモードで中盤戦に臨む。