山形県酒田市出身のホープ、西幕下14枚目の北の若(19=八角)が勝ち越しを決めた。

「ほとんどが立ち合いで馬力負けしないことだけ。その後のことは何も考えていない」。集中した立ち合いの出足で湘南乃海(高田川)を圧倒し、押し込まれる場面もあったが攻めきった。「いい相撲、悪い相撲はあるが、思い切っていけている」。

これで初めて番付に載った場所から7場所連続の勝ち越し。「(勝ち越しは)純粋にうれしい。毎場所、強い相手でいい経験をさせてもらっている。自分はチャレンジャーでいけている」。元高校横綱の実力者が関取の座へ着実に前進している。