大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)でかど番脱出を期す大関正代(29=時津風)が2日、都内の部屋で新年初めての稽古を行った。弟弟子の東前頭15枚目豊山を相手に三番稽古を行い、計10番で8勝2敗。昨年の11月場所後、関取衆と相撲を取るのは初めてで、稽古後の電話取材では「場所までそんなに時間もないですし、お互いのスタート」と話した。

11月場所を途中休場する要因となった左足首の状態については「そんなに問題なく踏み込めていると思います」と回復をアピール。テーピングを施しているものの「最初の頃と比べたらだいぶ薄くなりました」という。「下がったらちょっと恐怖というかありますが、それは場所までの稽古でもうちょっと慣らしていけたら」と話した。

アニメ好きで映画「鬼滅の刃」が興行収入で歴代1位になったことにも言及した。「すごいですね。でも面白いんで。まさか1位になるとは思ってなかったですけど」。外出自粛で映画館に足を運べず、自身はまだ見ていないため「ちょっと取り残されている感が」。同作では人間を鬼から守る組織「鬼殺隊」の最高位に立つ「柱」と呼ばれる9人の剣士が活躍。中でも「水柱」と呼ばれる冨岡義勇が好きで「あんまり口うるさくない感じ。行動で尊敬されるというか。そういうのになりたい」と、理想の“柱像”を明かした。