日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は5日、横綱白鵬(35=宮城野)が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、宮城野部屋所属の力士の初場所(10日初日、東京・両国国技館)出場について「(5日に受けるPCR)検査の結果にもよる。検査して誰もがみんな陰性であったなら、専門家の先生の話を聞かないと、自分の方からは難しいとは言えない」と、現状では明言しなかった。

協会によると白鵬は3日に嗅覚以上の症状を訴え、4日にPCR検査を受けて5日朝に陽性と診断された。白鵬以外の宮城野部屋の力士で「症状を訴える者は出ていない」と芝田山広報部長。師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)や所属力士ら部屋関係者のPCR検査の結果は、5日夜に判明する見通しという。

前日4日の段階で同広報部長は、初場所は通常通りの開催を目指しつつ、政府の方針によっては必要に応じて臨時理事会を開き対応を協議すると説明した。この日、菅首相は1都3県を対象とする緊急事態宣言の発令を7日に決定する方針を表明。同広報部長は「今日もまた執行部会議があるので、常にやっていくしかない。文科省、スポーツ庁から何か言ってきているかも分からない。主事がやっているので、それをまた伺ってから」と話すにとどめた。

角界では昨年4月に高田川部屋、同年9月に玉ノ井部屋、同年12月には立浪部屋で集団感染が発生。年明けには荒汐部屋での集団感染が判明している。