4場所連続休場明けの横綱白鵬が、平幕の宝富士を小手投げで下して初日から2連勝とした。立ち合いで、左手を相手の顔の前に出してけん制。互いに右を差す形になると、土俵中央で静止した。一呼吸置き、宝富士が前に出てきた瞬間に、タイミングよく体を開いて小手投げで転がした。 昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されたが、新型コロナウイルスに感染して1月の初場所を休場。厳しい状況に立たされながらも、史上最多44度の優勝を誇る第一人者が奮闘している。昨年春場所以来となる45度目の優勝に向けて、残り13日間土俵に上がる。

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順当に星を重ねた。一気の出足は封じられ、右四つに組んだが上手は取れず。それでもタイミングよく左からの小手投げで、宝富士を土俵に転がした。ただこの日も取組後、取材対応はなし。復帰場所で連勝発進も、なぞの無言を続けている。