関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が2桁白星に到達し、17年秋場所以来の大関復帰に大きく前進した。大関正代を一方的に寄り切り。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」だが、これで計34勝となり好アピールとなった。2敗で単独トップだった小結高安が敗れたため、3敗で並んだ。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降では史上初となる、大関復帰と幕内優勝の同時実現に挑む。


14日目の熱戦を写真で振り返ります。


大相撲春場所 全取組詳細


【幕内】


照ノ富士(11勝3敗)寄り切り朝乃山(9勝5敗)
朝乃山(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
朝乃山(手前)を攻める照ノ富士(撮影・鈴木正人)
朝乃山(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
朝乃山(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)
寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)
寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)
寄り切りで敗れた朝乃山(左)を、じっと見つめる照ノ富士(撮影・河田真司)

☆照ノ富士「冷静にやれたと思うので良かったかなと思う。必死に前に出ることしか考えていなかった。(大関復帰は確実だが)終わってからなので、とりあえず明日頑張ります。」


正代(7勝7敗)押し出し貴景勝(10勝4敗)
正代(左)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)
正代(左)を攻める貴景勝(撮影・河田真司)
貴景勝は正代(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
貴景勝は正代(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
正代を押し出しで破り勝ち名乗りを受ける貴景勝(撮影・鈴木正人)
正代を押し出しで破り勝ち名乗りを受ける貴景勝(撮影・鈴木正人)

☆貴景勝「内容は覚えていないタイプなんで。集中してやるだけなんで。それはできたかなと思う。(千秋楽に優勝の可能性も)明日勝たないと意味ない。一生懸命やるだけです。」

★正代「勢いで負けました。ちょっと押し込めるぐらい相手に圧力をかけたかったが、自分が受ける形になってしまった。(千秋楽は)けがしないように最後の一番取り切れたらいいかなと思う。いまさら相撲が変わる訳じゃない。最後の一番を気持ちよく締めくくれたらいいかなと思う。」


碧山(10勝4敗)小手投げ若隆景(9勝5敗)

☆碧山「中に入れないように手前に置いた。(優勝争いの意識は)何も考えていない。1番だけ相撲を取って終わって、それだけ明日。いい相撲を取れば結果がつながってくる。」

★若隆景「中途半端に差したのがよくないのと、足がついていっていなかった。あと1番、思い切ってやるだけですね。」

照ノ富士が単独首位 追う高安、貴景勝、碧山

V争い4人、トップ照ノ富士が負けると「ともえ戦」


明瀬山(7勝7敗)寄り切り琴恵光(8勝6敗)
明瀬山(後方)を寄り切りで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)
明瀬山(後方)を寄り切りで破る琴恵光(撮影・鈴木正人)

☆琴恵光「落ち着いてとれました。イメージとしては押していって中に入る。自分から攻める流れができた。体がうまく反応してよかった。(勝ち越しは)うれしいです。」


翠富士(4勝10敗)極め出し剣翔(9勝5敗)

☆剣翔「中に入られたけど落ち着いていけた。ああしよう、こうしようと考える余裕があった。(9勝目に)いい相撲ではないが、白星が来場所につながれば。少しでも番付が上がれば思い切った相撲がとれる。」

★翠富士(場所前に負傷した)腰は全然治らないですね。場所後に手術も考えています。まずは明日勝って来場所のことを考えたい。何をしてでも勝つぐらいの気持ちで頑張りたい。」


千代大龍(5勝9敗)寄り切り魁聖(8勝6敗)

☆魁聖「半身になったから長かった。何とか残って寄り切れてよかったです。(勝ち越しは)久しぶりなんでうれしいですね。」


照強(7勝7敗)突き落とし(5勝9敗)
輝(右)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)
輝(右)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)
輝(下)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)
輝(下)を突き落としで破る照強(撮影・河田真司)

千代翔馬(7勝7敗)寄り切り琴勝峰(1勝5敗8休)

☆千代翔馬「勝てて良かった。前半良くて後半で5連敗したけど、(連敗を止めた)昨日の白星が大きかった。明日の一番に集中して頑張りたいです。」


北勝富士(9勝5敗)寄り切り竜電(6勝8敗)
北勝富士(左)は竜電を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
北勝富士(左)は竜電を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

宝富士(3勝11敗)寄り切り隠岐の海(3勝11敗)

志摩ノ海(4勝10敗)突き出し阿武咲(4勝10敗)
志摩ノ海(右)を突き押しで攻める阿武咲(撮影・小沢裕)
志摩ノ海(右)を突き押しで攻める阿武咲(撮影・小沢裕)
志摩ノ海(手前)を突き出しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)
志摩ノ海(手前)を突き出しで破る阿武咲(撮影・鈴木正人)

☆阿武咲「思い切っていけたんでよかったです。自分より小さくてやりづらさはあったが、いろいろ考えても勝たないと意味ないんで。」


高安(10勝4敗)首ひねり翔猿(9勝5敗)
高安(左)を首ひねりで破る翔猿(撮影・河田真司)
高安(左)を首ひねりで破る翔猿(撮影・河田真司)
翔猿(右)は高安を首ひねりで破る(撮影・小沢裕)
翔猿(右)は高安を首ひねりで破る(撮影・小沢裕)
高安(右)を首ひねりで破った翔猿(撮影・鈴木正人)
高安(右)を首ひねりで破った翔猿(撮影・鈴木正人)
物言いが付き、土俵下で協議結果を待つ高安(左)(撮影・河田真司)
物言いが付き、土俵下で協議結果を待つ高安(左)(撮影・河田真司)
翔猿に首ひねりで敗れ、浮かない表情で引き揚げる高安(撮影・河田真司)
翔猿に首ひねりで敗れ、浮かない表情で引き揚げる高安(撮影・河田真司)

☆翔猿「攻めていったけど途中、相手の形になってやばいなと思った。粘れて勝ってよかったです。(最後は)覚えてないです。体が動きました。」


霧馬山(6勝8敗)上手投げ大栄翔(7勝7敗)
大栄翔(右)を上手投げで破る霧馬山(撮影・河田真司)
大栄翔(右)を上手投げで破る霧馬山(撮影・河田真司)

妙義龍(6勝8敗)押し出し御嶽海(7勝7敗)

逸ノ城(7勝7敗)寄り切り隆の勝(7勝7敗)

☆隆の勝「久しぶりにいい相撲がとれたと思います。連敗が続いていると気持ち的にも落ちる。(7勝7敗で千秋楽)ここまでもってこれたんで、自分らしい相撲をとりたいと思います。」

【序ノ口】


若藤岡(4勝3敗)上手投げ宇瑠寅(3勝4敗)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)
宇瑠寅(左)を上手投げで破る若藤岡(撮影・河田真司)

【幕下】

大鵬の孫・夢道鵬が勝ち越し


夢道鵬(4勝3敗)寄り切り隠岐の富士(3勝4敗)
隠岐の富士(手前)を攻める夢道鵬(撮影・鈴木正人)
隠岐の富士(手前)を攻める夢道鵬(撮影・鈴木正人)
隠岐の富士を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける夢道鵬(撮影・河田真司)
隠岐の富士を寄り切りで破り、勝ち名乗りを受ける夢道鵬(撮影・河田真司)

大鵬の孫夢道鵬が勝ち越し、兄王鵬との稽古に感謝

【十両】


炎鵬(8勝6敗)寄り倒し常幸龍(9勝5敗)
常幸龍(左)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)
常幸龍(左)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)
炎鵬(左)は常幸龍に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)
炎鵬(左)は常幸龍に寄り倒しで敗れる(撮影・小沢裕)
常幸龍(上)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)
常幸龍(上)に寄り倒しで敗れる炎鵬(撮影・河田真司)
常幸龍(右)に寄り倒しで敗れた炎鵬(撮影・鈴木正人)
常幸龍(右)に寄り倒しで敗れた炎鵬(撮影・鈴木正人)

千代丸(9勝5敗)寄り倒し貴源治(10勝4敗)
千代丸(手前)を寄り倒しで破った貴源治(撮影・鈴木正人)
千代丸(手前)を寄り倒しで破った貴源治(撮影・鈴木正人)