東前頭15枚目魁聖(34=友綱)が、西十両2枚目宇良に負けて4敗目を喫した。相手の出方を見ようと、ふわっと立った立ち合い。腕を伸ばしながらけん制し、中に入られて所で右を差した。宇良の動きを止めたが、右足を取られて体勢を崩し、慌てて前に出た所でタイミングよくすくい投げを食った。

角界屈指の業師との対決に「小さくてどうやっていけばいいか。いろいろ考えたけど全部ダメでした。」とやりづらさがあったという。「突っ張っていこうと思ったけど身長差がありすぎて当たりにくし、四つになっても(宇良が)低いからまわしも取れない。いろいろ考えたけど何もできなかった」と糸口を見つけることができなかった。

宇良が幕内の土俵で相撲を取るのは約4年ぶりとだけあった、ファンからの拍手がいつにも増して大きかった。宇良と対戦するのを知った時は「何で俺が? と思ったよ」というが「まぁ、お客さんが盛り上がるためかな。ハハハハハ」と豪快に笑った。