大関に返り咲いた照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、15年秋場所以来6年ぶりの中日勝ち越しを決めた。

小結大栄翔から立ち合いこそまわしを取れなかったが、左をのぞかせると一気の攻め。回り込もうとする相手を逃さず押し出した。

危なげない内容に「足がよく動いてくれた」。唯一の勝ちっ放しで、ストレートで給金を直したことについては「別に意識していないので」と話した。

前回のストレート給金は新大関から2場所目だった。6年前と比較して感じる部分があるかと問われると「いや、分からないです。一生懸命やるだけなので」と淡々としていた。

▽幕内後半戦の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士) 照ノ富士は、本当なら立ち合いで前にいければ良かった。朝乃山は(右四つ)十分になって安心したのかな。足掛けられても対処法があるよね。