日本相撲協会は16日、日体大時代に全国学生相撲個人体重別選手権の85キロ級で優勝した渡辺晋太郎(24=宮城野)、伊藤寧(やすき、18=錣山)の2人が、名古屋場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ)の新弟子検査を受けることを発表した。渡辺は16年9月に制度が変更された年齢緩和制限措置での入門。新弟子検査は6月18日に東京・両国国技館で行われる。

軽量級の代表として世界大会に出場したこともある渡辺は、大学卒業後は地元静岡の企業に就職したが、現在は退職している。関係者によると宮城野部屋所属の横綱白鵬の誘いなどもあり「後悔したくない」とプロ入りを決断したという。身長は170センチほど。同部屋には幕内の石浦、十両炎鵬が所属しており「小さい力士が成功している部屋」と、小兵力士が活躍していることも励みになったという。

恩師で日体大相撲部の斎藤一雄監督は「右からの内掛けは一流のものがある。精いっぱい頑張ってほしい」とエール。大学時代は85キロ級で活躍したが、現在はプロ入りに向けて増量を行っており、体重は100キロ近くまで増えているという。