西前頭5枚目の宝富士(34=伊勢ケ浜)が、現役1位を記録した記念日を白星で飾った。

同じ近大相撲部で、左の合四つの志摩ノ海に攻め込まれたが、土俵際で突き落としを決めた。「危なかったけど、最後まであきらめずにいけた」。

11年九州場所での再入幕から、幕内連続出場768回は、横綱白鵬を超えて現役1位となった。「自分にそういう記録はほかにない。大事にしていきたい」。休まず土俵を務めてきた要因を「しっかり稽古をしてきた。力士は休んじゃいけない」と言った。

部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)も「本当に稽古熱心」と話す。年齢を重ねても、持ち続ける向上心が記録につながった。「自分の相撲をとっていければ、記録はついてくるものと思っています」。鉄人記録を継続していく。