日本相撲協会に現役引退を申し出た横綱白鵬(36=宮城野)が、年寄「間垣」を襲名する見通しであることが28日、関係者の話で分かった。

今後、年寄資格審査委員会と理事会をへて、引退及び年寄襲名を日本相撲協会が発表。宮城野部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たり、将来的には東京・日本橋に部屋を創設して独立を目指す。

7月の名古屋場所前から引退の意向を固めていた白鵬は、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を通じて27日に協会に引退を申し出た。歴代最多の45度の優勝、歴代最多の通算1187勝など、数々の記録を打ち立てた第一人者。名古屋場所で16度目の全勝優勝を果たしたが、3月に右膝を手術するなど満身創痍(そうい)だった。秋場所は部屋の力士の新型コロナ感染により休場の措置が取られ、1度は11月の九州場所の出場を模索したが心身共に限界を迎えていた。