大関貴景勝(25=常盤山)が、貴重な勝ち越し星を拾った。小結逸ノ城にまわしを許し、土俵下に吹き飛ばされたが物言い。協議の結果、逸ノ城のまげつかみによる反則負けで白星を手にした。優勝した昨年11月場所以来の初日から8連勝。横綱照ノ富士と並び、先頭で折り返しに入る。

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まさかの結末だ。立ち合いから激しく突いて出た貴景勝。逸ノ城に手を出されて抵抗されると、頭をつかまれて体を寄せられた。右前みつを取られたが、頭を逸ノ城の胸につけて耐えた。土俵中央付近で制止状態が2分以上続くと、左上手も許して寄られた。土俵下に吹き飛ばされ、勢い余った逸ノ城も土俵下へ。軍配は逸ノ城も物言い。協議の結果、取組序盤の攻防でまげをつかんでいたとして、逸ノ城の反則負けになった。思わぬ形での勝ち越しだが「相撲は負けている。しっかり反省する」と厳しい表情。ただ、優勝争いに向けては、大きな白星となったのも事実。「負けるよりは勝った方がいいけど内容も大事。また明日も集中したい」と気持ちを引き締めた。

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