日本相撲協会は28日、大相撲春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

日本相撲協会が発表した、部屋別・出身地別の集計表によれば初場所の力士総数は、初場所から1つ増えた全43部屋(尾車部屋の消滅と武隈、押尾川両部屋の新設でプラス1。大島部屋は友綱部屋からの名称変更で増減なし)に、初場所から15人減って618人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

トップの座を4場所続けていた八角部屋に替わり、九重部屋が27人でトップに立った。2位は25人の佐渡ケ嶽部屋で、八角部屋は玉ノ井部屋、高砂部屋と並び24人で3位。木瀬部屋23人、高田川部屋22人と続き、8位タイで20人の追手風部屋と伊勢ケ浜部屋までが20人超えだ。10位は境川部屋の19人となっている。

初場所から年寄名跡交換で、荒磯部屋から名称変更となった二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が率いる二所ノ関部屋は、消滅した尾車部屋からの転属もあり4人から一気に13人に増えた。

関取輩出では、追手風部屋(幕内3人、十両4人)が7人を擁してトップの座をキープ。2位は伊勢ケ浜部屋(幕内3人、十両3人)の6人、3位は木瀬部屋(幕内2人、十両3人)。九重部屋は千代嵐、千代ノ皇が十両から幕下に陥落したため4人(幕内4人)に減ったが、佐渡ケ嶽部屋(幕内3人、十両1人)と並ぶ4位でトップ5は維持した。関取3人は八角、高田川、境川、立浪、荒汐、常盤山、放駒と一気に7部屋に増えた。なお関取不在の部屋は12部屋。

力士数の最少は、新たに部屋を興した押尾川部屋と武隈部屋の3人。錦戸部屋の4人、片男波部屋の5人も“少数精鋭”で臨む。力士数1ケタは11部屋となっている。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は断トツで東京都の50人。以下<2>大阪府33人<3>愛知県31人<4>千葉県、兵庫県の各30人と、本場所開催3都府県が上位に入る。以下<6>埼玉県28人<7>神奈川県27人<8>福岡県26人<9>鹿児島県23人<10>熊本県22人で、ここまでが10傑入り&20人超えとなっている。

幕内6人、十両3人で出身地別で関取輩出最多のモンゴルが19人で続く。幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の北海道は、それに続く18人で12位。北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は10人を割って9人(19位)となっている。なお47都道府県の最少は、鳥取県と滋賀県の1人。福井県が2人、香川県と徳島県が3人となっている。

国別ではモンゴルの19人が断トツで、ブラジル、中国、ロシア、ジョージア、ブルガリア、カザフスタン、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。