横綱昇進に挑む大関霧島(30=音羽山)が、初日を白星で飾った。平幕の藤ノ川を寄せ付けずに押し倒し。綱とりのためにはハイレベルな優勝が求められているが、まずは好発進した。休場明けの横綱豊昇龍は小結王鵬を渡し込みで下した。

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勝負は一瞬で決まった。霧島は頭で当たりつつ、右をかち上げぎみにぶつける。すると藤ノ川を吹っ飛ばした。決まり手は押し倒し。「立ち合いで止めてやろうと思った」という動きで、相手の良さを出させずに完勝した。「ま、しっかり、相手は思いきり相撲を取ってくる。それに負けないように、自分から圧力をかけました」。

 3月の春場所で14場所ぶり2度目の優勝を果たし、大関に復帰。5月の夏場所は優勝決定戦で敗れた。しかし、大関として優勝に準ずる成績を残したことで、今場所は綱とり。夏場所千秋楽時点で、浅香山審判部長(元大関魁皇)は「来場所は『レベルの高い優勝』と言われると思います」と指摘していた。

誰もが硬くなりがちな初日だが、順調な滑り出し。「初日だし、緊張感も持っていけないとダメ」。2度目の綱とりで、気持ちの持ち方も心得ている。現在は、モンゴル最大のお祭り「ナーダム」の開催期間で、モンゴル相撲もある。霧島は「試合を見ないと」と言って、取組を終えると急ぎ気味に支度部屋を後にした。適度な緊張と、適度なリラックスムードの中、名古屋場所を滑り出した。【佐々木一郎】