日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が発表した、部屋別・出身地別の集計表によれば夏場所の力士総数は、全43部屋に春場所から20人増えて638人。部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

トップの座を4場所続けていた八角部屋に替わり、春場所からトップの九重部屋が2場所連続でその座をキープ。28人で最多だ。2位は25人で玉ノ井部屋、佐渡ケ嶽部屋、八角部屋が並ぶ。24人の高砂部屋が5位、22人の木瀬部屋が6位、21人の高田川部屋が7位、20人の境川部屋が8位で、ここまでが20人超え。トップ10には19人の式秀部屋、追手風部屋、伊勢ケ浜部屋がランクインする。元横綱稀勢の里の二所ノ関親方が率いる二所ノ関部屋は、初場所から4人→13人→16人と弟子数を増やしている。

関取輩出では、追手風部屋が7人(幕内3人、十両4人)を擁してトップの座をキープし続ける。2位は伊勢ケ浜部屋(幕内4人、十両2人)の6人、3位は九重部屋と木瀬部屋の5人(ともに幕内2人、十両3人)。関取4人の部屋はなく、3人は佐渡ケ嶽、八角、境川、立浪、春日野、荒汐、常盤山、放駒の8部屋となっている。なお関取不在の部屋は12部屋。

力士数の最少は、錦戸部屋の3人。新興の武隈、押尾川と片男波は4人と“少数精鋭”で臨む。力士数1ケタは11部屋となっている。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、日本全国の人口比率に準じている順位に、ほとんど変動はない。1位は断トツで東京都の50人。以下<2>大阪府35人<3>愛知県33人<4>兵庫県31人<5>千葉県30人<6>埼玉県と神奈川県の各29人<8>福岡県26人<9>熊本県と鹿児島県の各23人と、本場所開催4都府県を含む、ここまでがトップ10入りだ。20人超えは幾多の横綱を輩出した“相撲どころ”の11位北海道(20人)までが入る。

幕内7人、十両2人と出身地別で関取輩出最多のモンゴルは、茨城県と並ぶ18人で北海道に続く。その北海道同様、やはり多くの名力士を輩出した相撲どころの青森県は9人(20位タイ)となっている。なお47都道府県の最少は、鳥取県と滋賀県の1人。福井県が2人、香川県と徳島県が3人となっている。

国別ではモンゴルの18人が断トツで、ブラジル、中国、ロシア、ジョージア、ブルガリア、カザフスタン、フィリピン、ウクライナが各1人となっている。