日本相撲協会は29日、大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、在位2年目の7場所目となる照ノ富士(30=伊勢ケ浜)が、2場所ぶり8度目の優勝を目指す。番付上で6場所連続の一人横綱として臨む。

大関陣は先場所、11勝4敗で優勝次点の貴景勝(25=常盤山)が2場所連続で東に就いた。先場所、かど番を脱出した正代(30=時津風)は西。かど番の先場所、新型コロナウイルスで7日目から休場した在位4場所目の御嶽海(29=出羽海)は2勝5敗8休の成績ながら、西の序列2番目の大関にとどまった。

関脇は、東が4場所連続(三役も同じ)の若隆景(27=荒汐)が務める。西は豊昇龍(23=立浪)が新関脇として就いた。新関脇の誕生は今年春場所の若隆景と阿炎以来。立浪部屋からは昨年秋場所の明生(27)以来の新関脇で、モンゴル出身では17年初場所の玉鷲(37=片男波)以来、10人目の新関脇。外国出身としても玉鷲以来で20人目の関脇力士誕生となった。コロナ禍で先場所は13日目から休場し、6勝7敗2休だった西関脇の大栄翔(28=追手風)は、東の序列2番目の関脇にとどまった。2場所連続の関脇で三役は3場所連続。なお、大関からの降下力士がいない関脇3人在位は20年秋場所(正代、御嶽海、大栄翔)以来となった。

小結は先場所、西だった阿炎(28=錣山)が東に。西には先場所、12勝3敗で初優勝を遂げた逸ノ城(29=湊)が5場所ぶりに返り咲いた。その西の序列2番目には霧馬山(26=陸奥)が、やはり5場所ぶりに復帰した。小結も3人で、これは昨年春場所(高安、御嶽海、大栄翔)以来。3関脇3小結は、99年初場所以来約23年ぶりで、三役陣が6人そろうのは、19年九州場所以来となる。

大相撲秋場所は、9月9日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。11日の初日を迎える。