日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、新型コロナウイルスの後遺症で先場所を全休した朝乃若(27=高砂)が西十両5枚目から西幕下4枚目に陥落した。

電話取材に応じた伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「(朝乃若は)コロナでの休場ではないので、(番付が)据え置きにはならないです」との認識を示した上で、「あの位置で全敗だったら、あそこらへんまで落ちるのは全然不思議じゃないです」と述べた。

「コロナ後遺症」による全休が番付にどう反映されるかが注目されていたが、通常のケガや病気で休場した場合と同様に「全敗扱い」となり番付降下。今回の決定について番付編成を担当する審判部の親方衆から異論が出たかと問われると、伊勢ケ浜審判部長は「一切なかったです。あの位置で全敗だったら普通じゃないですか」と話した。