昭和以降最速の所要1場所で新十両に昇進した西十両14枚目落合(19=宮城野)が、栃武蔵を破り、5連勝で6勝1敗とした。

1月の初場所で幕下15枚目格付け出しデビューし、7戦全勝で幕下優勝。今場所は2日目に同じ新十両の玉正鳳戦こそ敗れたが、速さとうまさを兼ね備え、好内容の取組も多い。朝乃山、逸ノ城という幕内優勝経験者らとともに、先頭争いに加わっている。

17日の6日目は、自身の取組後、部屋の兄弟子で東前頭15枚目の北青鵬の付け人を務めた。デビュー2場所目にして、15日間連続で本場所に臨むことになり、心身の疲弊も重なることは想像に難くない。それでも落合は、前日の取組後に「自分の取組と仕事は、割り切ってあるので、何も影響はないと思います」ときっぱり。それどころか「自分は付け人をやったことがないので、ありがたいですし、自分自身の勉強だと思っています。経験してみたいというか、それが当たり前だと思うので。自分もやらないといけない。付け人の方が、どういう気持ちでされているのか、自分もやらないと分からないと思うので、自分も体験したいです」と歓迎していた。

付け人デビューしたことで、自身の付け人への感謝の思いも増した。地元鳥取をはじめ、周囲の支えを一段と感じ、連勝を伸ばした。“令和の怪物”は、場所中も日ごとに成長している。