3場所連続全休明けの勝呂(25=藤島)が、7戦全勝で序二段優勝を飾った。三島との全勝対決は、立ち合いで相手に右に動かれたが、慌てずに対応。一気に押し倒した。「ホッとしました。相手に変化されたけど、ちゃんと、ついていけたので内容良く7番終えられたと思う。ケガでしばらく離れていたけど、これから上に行くのにスタートが大事だと思っていた。優勝できて、いいスタートが切れた」と、胸を張った。

拓大から21年11月の九州場所で、三段目100枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。そこから3場所連続で勝ち越し。幕下まで番付を上げたが、左目の網膜剥離を患い、昨年5月の夏場所を全休した。同7月の名古屋場所で三段目で復帰し、6勝1敗の好成績を収めたが、その後、2度の網膜剥離で3場所全休と長期離脱した。

「場所前に十分、準備はできていたけど、場所を通して、さらに動けるようにはなってきていた。休場中は悔しさだったり、不安だったり、いろいろとあったけど『やる』と決めた1月場所が終わってからは、しっかりと前だけを見てやってくることができた」と、冷静に振り返った。

拓大で後輩の朝白龍が、先に序ノ口優勝を飾っていた。取組前には「朝会った時に『お互いに、いい相撲を取って優勝しよう』と話していたので、よかった」と話した。今後に向けて「しっかり稽古して、内容を求めて、いい相撲でやっていきたい」と、力を込めた。