大相撲の大関経験者で東前頭4枚目の朝乃山(29=高砂)が名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)8日目の16日、日本相撲協会に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出して休場した。

幕内復帰2場所目の今場所は7日目を終えて4勝3敗だった。7日目に関脇豊昇龍と対戦して上手投げで敗れた後、左腕を気にするしぐさを見せていた。

師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によると、豊昇龍戦で投げをこらえた際に痛めたといい、病院の診察を受けた本人から休場の申し出があったという。16日朝にも稽古場に下りて四股を踏むなどして体を動かしていたが、大事を取って8日目、9日目の休場を決めた。同親方は「本人も落ち込んでいる」と愛弟子の心境をおもんぱかった。10日目以降の再出場については「様子を見ないと分からない」と明言は避けた。