大関とりに挑む豊昇龍(24=立浪)は2敗目を喫した。琴ノ若(佐渡ケ嶽)に押し出しで敗れた。

完敗だった。10連勝中と合口の良い琴ノ若に防戦一方。差し手争いから二本差されて先手を取られ、右を巻き替えしにいったところを狙われて一気に押し込まれた。土俵際での粘り腰を見せるも、耐えるのがやっとだった。

前日まで見せていた立ち合いからの攻めの相撲は影を潜めた。支度部屋に戻ると報道陣に背を向けて身支度を整えた。今場所初めて取材に応じず、こわばった表情のまま会場を後にした。昇進目安の3場所33勝まで、残り5日間で4勝。厳しい戦いが続く。

 

◆豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)本名スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年5月22日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。千葉・日体大柏高から立浪部屋に入門し、18年初場所で初土俵。19年九州場所で新十両、20年秋場所で新入幕、22年春場所で新小結、同秋場所で新関脇。得意は右四つ、寄り、投げ。188センチ、142キロ。

 

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