西十両筆頭の熱海富士(20=伊勢ケ浜)が、初の十両優勝を飾った。7人に優勝の可能性がある状態で行われた本割は、天空海を上手投げで破って11勝4敗とした。同じくこの日、11勝目を挙げた大奄美との優勝決定戦は、本割から三段目の優勝決定戦を含めて中2番。間髪入れずに行われたが、大奄美を押し倒して破り、すでに確実としていた再入幕に花を添えた。

取組後、優勝決定戦について「すごい緊張していた。優勝できると思っていなかったので、すごくうれしい。息も切れていたけど、勝ててよかった」と、満面の笑みを見せて喜んだ。

昨年九州場所で新入幕を果たしたが、4勝11敗とはね返された。その後、今年に入ってから4場所を十両で過ごし、5場所ぶりの返り入幕が確実。「今場所の新入幕の人は、みんなすごい。自分の時はボロボロだったので。今度は勝ちたい」。185センチ、176キロの大きな体を生かして、幕内での雪辱を誓っていた。

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