大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の新番付が30日に発表され、ロシア出身の狼雅(24=二子山)が東前頭16枚目で新入幕を果たした。

福岡・飯塚市の部屋で、師匠の二子山親方(元大関雅山)同席で会見した狼雅は「(番付表のしこ名が)すごく大きくちゃんと見える。これからもしっかり稽古して強くならないといけない」と喜び、引き締めた。

父親がモンゴル人で母親がロシア人。14歳の時にモンゴル・ウランバートルに移住し、国籍もモンゴルにしたが、その後にロシアに変えた。現師匠の二子山部屋からは初の幕内力士となり、「初土俵も新十両も九州だったのでうれしいです。自分の相撲をとりきるだけ」と決意を新たにした。

師匠は「来年に上がればいいと言っていたが、努力の結果だと思う。幕内では『(体重)160キロないと通用しない』と話している。目標に向けて調整しているはず」と話した。

その体重は最近の計測で「155キロだった」と明かし、「汗をかきやすいのですぐに減ってしまう。ごはんを限界まで食べています」。決死の増量作戦で新入幕場所に向かう。