元幕内北青鵬の暴力問題に揺れる宮城野部屋の処遇について、所属する伊勢ケ浜一門の浅香山親方(元大関魁皇)が17日、日本相撲協会執行部との話し合いの途中経過を明らかにした。師弟一括で、自身が師匠を務める浅香山部屋への転籍で最終調整が進んでいるとされているが、具体的には明言せず。ただ「(執行部とは)話はしているんで、それがどうなるかは分からない。こちらの思いは既に伝えている」と説明した。

当初は師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)部屋付きの間垣親方(元前頭石浦)と力士が、同一門内の部屋に別々に移る案が有力とされたが、協会執行部がそれを差し戻し。力士らの将来を心配し、同じ部屋に転籍する案で再考を求められた。

一門内と執行部の間では浅香山部屋への一括での転籍を推す声が根強くあり、その中のある親方は「あとは浅香山親方次第。近く方針が決まると思う」と見込んで様子を見守っている。

中日を折り返し、後半戦を迎える春場所。現在、宮城野部屋の師匠代行を務めている玉垣親方(元小結智乃花)は「遅くても4月の頭ぐらいには決まってほしい。力士たちのためにも5月場所には落ち着いていれば」と切実に願っていた。