14日目を終えて単独トップながら、前日に右足を痛めて救急搬送されていた東前頭17枚目尊富士(24=伊勢ケ浜)が、春場所千秋楽に出場する見通しとなった。24日、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が「出る方向で調整している」と明らかにした。負傷箇所については「(右)足首とか甲とか、いろいろ」と初めて説明した。

本人も午後2時17分に場所入り。自力で少し引きずるしぐさはありながらも、同19分には支度部屋へ入った。

勝てば110年ぶりの新入幕優勝だった前日の西前頭筆頭朝乃山戦で、右足首付近を負傷。自力で歩行できず、車いすで運ばれ、救急車で大阪市内の病院へ搬送されていた。

病院には3時間以上、滞在。この日の朝稽古にも姿を見せていなかったが、出場を覚悟しているとみられる。本割は豪ノ山戦が組まれ、14日目まで12勝2敗としている。

その豪ノ山に勝てば優勝が決まる。敗れても、1差で追う西前頭5枚目大の里が大関豊昇龍に敗れれば、尊富士の110年ぶりとなる新入幕優勝が決定。3敗で2人が並んだとしても、優勝決定戦に勝てば、尊富士の1世紀以上ぶりの快挙が決まる。