中卒たたき上げの小結平戸海(24=境川)が難敵撃破で、大関とりの足固めへの勢いを加速させた。
2場所前まで大関で、今場所は取組前まで全勝だった霧島を押し出し。鋭い立ち合いから、いなして体勢を整えると、すかさず攻勢に転じた。相手のお株を奪うスピードで圧倒。4勝1敗で序盤戦を通過した。「止まったら負けると思っていたので、止まらずに取り切れてよかった」と胸を張った。
新三役の先場所で10勝を挙げ、大関とりの起点をつくった。ただ関脇3人が全員勝ち越した上、貴景勝が大関から陥落し、関脇4人が先に決まっている状況もあり小結に据え置き。新小結で10勝の翌場所も小結だったのは、85年春場所の北尾(後の横綱双羽黒)に次いで2人目と、番付運に恵まれなかった。まずは来場所で関脇を射止めたい思いは強い。今場所も2桁白星なら地元長崎にほど近い、福岡での次の九州場所は大関とり。「気合を入れてやる」と、一段と力を込めた。

