今場所から立行司に昇進した43代式守伊之助(61=春日野)が、物言いがつくきわどい一番を正確に裁ききった。

隆の勝-大の里戦は、土俵際で隆の勝が大の里を突き落としたかのように見えた。だが、軍配は大の里。審判委員から物言いがついたが、協議の結果、軍配通り大の里の勝ち。隆の勝の左足が先に出ていた。

NHK大相撲中継では「これは伊之助が、さすがによく見ていました」と実況され、SNSでは伊之助を称賛する声が相次いだ。

打ち出し後、伊之助は「足が出ていたのは見えていました」と落ち着いて話した。物言いが付いたことにも「自信はありました。確認かなと思いました。向こう側、東の方からは見えないでしょうね」と振り返った。

この1番前で琴桜に勝った翔猿は、勝った瞬間、俵に足が乗っており、2番続けて難しい判定だった。

「もっと簡単な相撲をやりたい。あすは2番とも不戦勝にならないかな…」。最後は冗談を言って、行司部屋を後にした。

今場所から伊之助に昇進したばかりで「(土俵に)行く前は多少の緊張感がある」としながらも、さすがの裁きで立行司の面目を保った。

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