3日に死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(ながしま・しげお)さんは、相撲界ともつながりがあった。
最後の大相撲観戦は、2022年初場所14日目。一般席では混乱するため西側の通路から車いすに座って観戦。付き添った八角理事長(元横綱北勝海)は「(長嶋さんは)喜んでいましたよ。相撲が大好きなようでありがたい。声も出して見てましたよ」と説明した。
長島さんは稀勢の里の初優勝も生観戦している。2017年初場所千秋楽にも来場し、日本相撲協会を通じて「稀勢の里の初優勝を国技館で観戦できて、とてもよかった。相撲内容も完璧に近かった。期待を背負ってきた。ようやく期待に応えられてよかったね。テレビでは毎日見ている。生で見ると素晴らしい。迫力が違う。興奮した」と祝福のコメントを寄せた。
元横綱白鵬の宮城野親方とは親交があった。2011年初場所中日は、白鵬のストレート給金を目の当たりにして「やっぱり横綱はスピード感が違うな~。貫禄勝ちというよりも相撲にならなかったな」とうなっていた。白鵬と長嶋さんは2010年12月、女子ゴルフの宮里美香が開催した会合で同席。白鵬は「すごく優しそうなイメージ。テレビでプレーを見たことがあるけど美しい。野球をやるために生まれてきた人。それが国民の心をつかんだと思う」と話していた。
長嶋さんは、横綱貴乃花の引退時の2003年初場所9日目に、次のコメントを出した。
「平成の大横綱として相撲を極め、相撲界を導いてきた。土俵の上での勇姿をもう少し見たいという気持ちが強かっただけに、引退という話を聞いたときは非常にショックを受けました。勝負の世界に生きるものにとって出処進退は大事なことですが、横綱にとっても苦渋の決断だったと思います
勝負の世界にいる人間は引退のゲートを避けることはできない。場所に入る前から期するものがあって初場所に臨んだのではないでしょうか。今は決断したばかりで心中複雑なものがあるでしょうが、ひと呼吸おいて気持ちの整理をした後、育成という大きなテーマ、あすを担う、魅力ある力士を育てていただきたい」
野球界に限らず、他ジャンルにも影響を与え、スポーツ界の盛り上げに一役買った偉人でもあった。

