大関経験者で西幕下筆頭の朝乃山(31=高砂)が、362日ぶりに大銀杏(おおいちょう)を結って土俵に立ったが、今場所初黒星を喫した。東十両14枚目の荒篤山に敗れ、初日の夢道鵬戦に続く白星とはならず、十両再昇進が濃厚な勝ち越しに近づくことはできなかった。立ち合いから押し込めず、突き放され、最後は足を滑らせる格好で前のめりに引き落とされた。取組後は「押し負けですね。下がっているだけだった。下からあてがって、組み止めたかったけど、押されて下がる一方。悪い相撲だった」と、唇をかんだ。
幕下同士の対戦だった初日とは異なり、十両土俵に立ったことで、幕内だった昨年7月17日の名古屋場所4日目、一山本戦以来の大銀杏姿を披露した。約1年前のその取組で左足を大けがし、長期離脱で三段目まで番付を落としてから再起して3場所目。大銀杏で土俵に立てたことについては「15日間、大銀杏を結って、締め込みを着けて相撲を取りたい。そのためには、いい成績を残さないと、また関取には戻れない」と、三番相撲以降の巻き返しを期していた。
足を滑らせた形となったことには「そういうことは、どこかで出てくるので」と、誰にでも起こり得ることとして、言い訳はしなかった。
幕下以下は全7番で、すでに初日、2日目と連続で取った。「明日(3日目)、あさって(4日目)は休みだと思うので、切り替えてやるしかない」。全勝優勝なら十両再昇進となっていた西幕下14枚目の先場所も、二番相撲で敗れて早々に、その可能性が消滅したが、切り替えて三番相撲からは負けなしで、6勝1敗で終えていた。「今日で終わったわけじゃない」。先場所同様、5連勝締めへの思いを強めていた。

