元幕内で西幕下7枚目の水戸龍(31=錦戸)が、引退会見を開いた。
会見の冒頭、「病気とケガがあって、この結果になってしまいました。今まで応援ありがとうございました」とあいさつ。秋場所前に師匠の錦戸親方(元関脇水戸泉)と話し合って引退を決断した。錦戸親方からは「残念だ。君ならもっとやれるのに、君が決めたならしょうがない」と言われたという。錦戸親方は「大成させられなかったのは悔いが残る」と思いを明かした。
思い出の一番には、初めての取組を挙げた。日大時代に学生横綱となり、幕下15枚目格付け出しでデビュー。「天空海さんと当たって負けたことが忘れられない。アマチュア時代に実績を残したからといって、調子を下ろしていて…、悪い癖があったってのはあの一番で知りました。その場所は負け越しましたけど、思い出の相撲と思い出の場所です」と振り返った。勝った相撲での思い出の一番を聞かれると「…、あの…、ないです」。錦戸親方が思わず「ないのか…」と突っ込みを入れる返答だった。
適度に肩の力を抜いて、正直にコメントすることこそ、水戸龍の魅力。「アマチュア相撲では、大相撲のようなプロ意識がある人が少なくて、みんなやっぱり、あんまり無理をしない相撲を取ってますね。なので、自分とやった人がまわしを取られたり、差されたりすると、力を抜いてくれる人が多くて…。で、大相撲に入って、力を抜いてくれる人、1人もいなくて。そこがアマチュアと大相撲の違いです」とぶっちゃけた。
今後は日本相撲協会に残らないが、日本で仕事をしていく考え。断髪式は来年2月に予定している。

