大関とりの関脇若隆景(30=荒汐)が、先場所に続いて小結安青錦に敗れ、4勝3敗となった。互いに低い姿勢からの攻めが持ち味。それもそのはず、ウクライナ出身の安青錦は、若隆景の取り口も人柄も心酔している。巡業の支度部屋では必ず、隣に明け荷を置き、ことあるごとに金言を授けられてきた“師弟”に近いような関係性。この日は若隆景が身上とする「下からの攻め」で、お株を奪われた格好となり、最後は押し出された。
取組後は「切り替えて、また明日。また一番に集中したい」と、自らに言い聞かせるように、冷静な口調で話した。小結の先々場所で12勝、関脇の先場所で10勝を挙げ「三役で3場所33勝」という、大関昇進目安には、今場所11勝で到達する。ただ、本来は2人いるべき大関が、現在は琴桜1人しかいない状況などもあり、10勝すれば昇進の機運は高まってくる。3日目を終えて1勝2敗から、前日6日まで3連勝して4勝2敗とし、10勝に到達するペースとしたが、再びペースダウンの格好となった。
「自分の相撲に集中して、下からの攻めを出していきたい」。10勝した先場所は、同じ7日目を終えて3勝4敗だったが盛り返した。スロースターターの傾向となる場所が多いだけに、今後の巻き返しに、誰よりも自身が期待しているように、巻き返しを誓っていた。【高田文太】

