大相撲で9月の秋場所を全休し、来場所は十両転落が決定的な前頭尊富士(26=伊勢ケ浜)が4日、東京・両国国技館で行われた湊川親方(元大関貴景勝)の引退相撲に参加し、取組を行った。秋場所は右上腕二頭筋断裂で全休。ただ、秋場所中も四股、すり足に加え、患部に負荷のかかる、てっぽうも再開できるまでに復調したという。「見ると焦るから。自分は直すことが最優先」と、テレビの大相撲中継は、あまり見なかったという。今月15日から始まるロンドン公演にも参加し、取組を行う予定だという。
秋場所では、青森県出身で唯一、幕内に名を連ねた。東前頭12枚目だった番付は、全休により来場所、十両に転落することは避けられない。142年間続いてきた、青森県出身力士の幕内在位が途切れかけたが、同部屋の兄弟子、西十両3枚目の錦富士が、11勝4敗の好成績を収め、入れ替わる形で記録継続は確実。尊富士は「自分自身は見ているだけで、しっかり治すことが大事。その中で、つないでくれてよかった」と、錦富士の奮闘に敬意を表した。
また、同じく青森県出身の兄弟子で、引退を発表した38歳の十両宝富士についても言及した。「まだまだ、できるんじゃないかと思ってしまう。あの年齢までできる体づくりはすごい。尊敬します」。郷土の兄弟子2人に刺激を受け「自分のやるべきことを、やっていきたい」と、来場所の復活、再入幕を見据えていた。

