元関脇宝富士の桐山親方(39)の引退相撲が31日、東京・両国国技館で行われ、断髪式の止めばさみは先代師匠の宮城野親方(元横綱旭富士)にお願いした。
断髪式は約300人がはさみを入れ、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)に続いて、最後は宮城野親方が大銀杏を切り落とした。
桐山親方によれば、伊勢ケ浜親方の提案により、育ての親でもある宮城野親方に止めばさみをお願いすることになったという。桐山親方は「感謝しています。最後は『よく頑張った。誇れる相撲取りだった。誇っていい』と言われました。現役中、そういう言葉はかけられなかった。甘い言葉にやられました」と感激した。先代とは同じ青森県出身。桐山親方は「青森の記録を途絶えさせないように、少しでも青森の子たちを入れなきゃいけない。いずれは途切れるかもしれませんが、少しでも長く続けたい」とスカウトにも力を入れる考えを示した。
青森県出身の幕内力士は1883年から143年も途切れていない。現在は錦富士だけだが、十両の尊富士が再入幕を確実にしている。宮城野親方は「万が一途絶えたら、1世紀以上かかる。そういう価値のあるものは、大切にしていかないといけない。残すべき歴史を残してほしい」と、後進の指導にも期待していた。【佐々木一郎】

