横綱大の里(26=二所ノ関)が、涙の復活優勝を果たした。3敗で並ぶ大関安青錦(22=安治川)との相星決戦を制して、1年ぶり6度目の頂点。2差リードから連敗の危機を乗り越えた。昨年11月に左肩を負傷し、5場所優勝なしは“自身最長ブランク”だった。東京では5度目、秋は3連覇と得意の場所で、6場所ぶりに頂点に返り咲いた。
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▽25年11月九州場所 11勝4敗
13日目の安青錦戦で左肩を負傷。14日目は出場し、優勝争いでトップに立つ中、千秋楽に休場した。23年夏の初土俵以来初の休場。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「安青錦戦の立ち合いみたい。朝に稽古場で体を動かして、本人と話して無理はさせず休ませる」と説明。診断は「左肩鎖関節脱臼」で1カ月の安静加療が必要となった。
▽11~12月冬巡業
九州場所で痛めた左肩が治らず全休。12月下旬の稽古で、左肩を右手で押さえてゴムチューブを使ったトレーニングを行い、四股、すり足、てっぽうと基礎運動も再開。「しっかりと回復している」と説明した。
▽26年1月初場所 10勝5敗
場所前の稽古総見で大関以上との相撲を回避したが、本場所は出場。初日は一山本を左おっつけで押し出し、左肩の不安を感じさせなかった。中盤に3連敗もありながら15日間を完走。
▽3月春場所 0勝4敗11休
初日から3連敗し、4日目から休場。「左肩関節脱臼」で3週間の安静加療。師匠は「左肩の痛みが出ている。相撲を取れない」と説明。九州場所で負傷してから「長すぎる」として手術も選択肢にあると言及。
▽3~4月春巡業
序盤は基礎運動を中心に調整。4月13日の靖国神社奉納相撲まで参加したが、左肩痛が回復せず15日から休場。巡業副本部長に「我慢がきつい」と伝えた。28日に部屋で15番取り「状態は悪くない。治療しながら順調にきている」と告白。
▽5月夏場所 全休
初の初日から休場。「左肩腱板損傷」の診断書で、約1カ月間の加療。師匠は「状態が上がらない。痛みもあるし体のバランスも悪い。出稽古に行けなかった。横綱として休場はつらいけど、ここを乗り越えて成長してほしい」と語った。
▽6月パリ公演
パリ公演に参加し、土俵入りなどを務めた。左肩は「かなり回復は順調」。
▽7月名古屋場所 9勝6敗
場所前の稽古で琴桜と11番取って全勝と復調アピール。師匠は「出場することが一番。2場所空けると(相撲の)流れが別物になる」と後押し。4日目までに3敗し、12日目まで6勝6敗と苦戦したが、最後は3連勝。3場所ぶりの完走で、千秋楽に大の里は「出るからにはやろうと決めて場所に入った。思い通りの数字ではないが、最後まで戦ったことが少しでも今後の力になれば」と願った。
▽8月夏巡業
序盤は出場し、左肩治療のため11~15日は一時離脱。20日に稽古へ復帰し、藤凌駕と9番取って全勝。「いい感じに体が動いた。問題ない」。27日は豪ノ山、藤凌駕に10勝1敗で、師匠は「内容は悪くない」としつつ「まだまだ」と説明。
▽9月秋場所 12勝3敗
4日の稽古総見で大関霧島、琴桜、関脇熱海富士に10勝5敗で「状態は良くなっている」。7日の連合稽古で琴桜に16勝4敗と調子を戻して場所に臨んだ。

