◇3月25日~4月1日◇大阪・大阪シティ信用金庫スタジアムほか◇64チーム参加

中本牧シニアが1998年(平10)以来、2度目の優勝旗を手にした。小林鉄三郎(3年)、鈴木陽仁(3年)の左腕2枚看板が初戦から交互に試合を作り、決勝まで6試合を8失点で、チーム目標の「全国青覇(せいは)」をまず達成。次は夏の日本選手権、ジャイアンツカップの「完全青覇」を目指す。24チームが出場した関東連盟勢で、世田谷西、千葉市、武蔵府中が8強入りした。

昨年秋の関東王者・世田谷西は準々決勝で中本牧に敗れた。吉田昌弘監督は「ミスも出たし、体力的にも技術的にも足りないということ」と淡々と語った。昨年も3回戦で敗退後、日本選手権、ジャイアンツカップ優勝と2冠を獲得するまで仕上げただけに、今後の巻き返しを狙う。「背番号1」で4番投手として準々決勝に先発した中村勇斗(3年)は3打数1安打、3回1/3を5失点で降板した。涙をグッと我慢すると、「強いチームに競り勝っていけるようにしたい」。父親の西武中村剛也(40)を上回る180センチの大砲候補は雪辱を誓った。

 

【海老名・堤琉生】3年=3回戦で先制打を放つも、中本牧に敗退。5回途中から救援して無失点)「いい経験ができました。中本牧とは関東大会でも当たる可能性があるので、今度は勝って、全国で優勝したい」