アイドル活動をするために地元の静岡を離れて新潟に来ました。今、好きなことを自分の仕事にできています。何よりもうれしいことですよね。

新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ（BC）の球団職員、山口祥吾さん、中西啓太さん、斉藤雄太さんに話をお聞きしました。球団の総合営業部で試合の運営、スポンサー営業、球団が行う「野球塾」で子どもたちの指導などもしています。

山口さんはロッテに育成選手で入団した左腕投手。その後アルビBCに入り、引退しました。中西さんは大学卒業後、アルビBCに4年間在籍。エースとして活躍しました。斉藤さんも千葉の強豪・市船橋高、国際武道大で野球部でした。選手を経験して球団職員の道に進んでいます。

野球をしていた自分と、支える側になった自分。山口さんは「現役の時は裏方の仕事についてはまったく知らなかったです」、中西さんも「引退して1年は選手の感覚が抜けませんでした」とギャップを強く感じたそうです。

表舞台の注目度を知っている分、舞台裏に回ったらどんな気持ちになるのか。不安は大きかったと思います。「でも、ずっと続けてきた大好きな野球に携わっている。うれしいですよ」。斉藤さんはそう答えてくれました。

私はダンスを覚えるまで時間がかかるんです。思い通りにいかないもどかしさを常に抱えています。それでも続けられるのはステージに立ち、歌って踊ることが大好きだからです。その気持ちを忘れずに頑張ることがグループのためにもなるのかな、と感じています。

「選手に新潟に来てよかったと思ってもらえるようなサポートをしていきたいです」。山口さん、中西さん、斉藤さんの共通した思いです。立場が変わっても、好きなことを続けられていれば、得られる喜びの尊さは変わらないんです。（NGT48　真下華穂）